スーパー、コンビニのおでん種で圧倒的強み 5年後には単体売上げ70億円を目指す
株式会社アイエー・フーズ 代表取締役 吉田 さゆり

アイエー・フーズの出発は、吉田さゆり社長の父親たち3兄弟が1971年に、ここ群馬県富岡市で起こした株式会社鶴田食品である。その会社が3つに分かれた。有名なマンナンライフ、最近さかんにTVCMを打ち始めたオリヒロ、そしてアイエ—・フーズの3社である。いずれもコンニャクを基盤にしながら、現在はまったく関連なく独自に経営をしている。

アイエー・フーズの商品別売上げ比率は、コンニャクと白滝で約4割、レトルトのおでんを含む肉じゃがなどの惣菜で約3割、杏仁豆腐やぜんざいなど和洋デザート(必ずしも原料にコンニャクを含まない)で約3割。PB商品が主体で、関東から東北にかけてのセブンイレブンのおでんのコンニャク、白滝はすべて同社製だというし、トップバリュのおでんや杏仁豆腐、西友のコンニャクもOEMで手がけているという。中国・大連に2つの自社工場を持ち、そして売上げは、昨年8月期決算で50億円弱(4つの子会社を含めたグループ全体では売上げ約75億円)であるからして、知られざる優良企業と言ってさしつかえなかろう。

「5年後に、売上げを単独で70億円にもっていければ素晴らしいなと思っています」とは、3年前に父親からバトンを渡された吉田社長の弁。

美容関連や、高級路線などの分野拡大とともに若い人向けのレシピも考える

「こんにゃく芋に含まれているセラミドという成分がアトピーや肌にもいいと言われていますので、危険のない、美容健康に効果のあるゼリーなどを売り出したいなと考えています。また、いわば高級路線といいますか、昔ながらの製法でコンニャクを作ってみたいとも思っています。

そして、スーパーやコンビニでの売場作りの積極的な提案、バイヤーさんへの新たな提案などもしていくつもりです。レトルト商品に関しましては、品揃え、販路ともに広げていきたいですね」

ひしひしと責任の重さを感じているという吉田だが、どうしてどうして、その構想を聞けば頼もしいかぎり。

その一方で、吉田は環境マネジメントにも力を注いでおり、CO2削減への積極的取組み、大型排水処理設備の導入も果たしている。「そうして地元に貢献していきたいし、地元の若い人材もどんどん受け入れていきたいですね」

現在の課題は、「どうやったら若い世代にコンニャクを受け入れてもらえるか」だという。レシピサイトを立ち上げて、煮物以外の、コンニャクを使ったメニューの提案、PRを構想中とのこと。美しい自然に囲まれた土地でのすがすがしい経営手腕に期待したい。